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Aroma Stories

コレだけは守って!~アロマセラピストが教える精油(アロマオイル)の安全な使い方と知識 6つの掟~ 【基礎編】

こんにちは、キャラアロマテラピースクール代表講師の下川路さやかです。
本日は、アロマテラピーの精油(アロマオイル)の安全な使い方 6つの掟をご紹介します。

アロマオイルや精油の香りで、「ほっ」と心と体の緊張が抜けていった経験はありますか?
天然植物100%の香りのエッセンスには、心をリラックスさせたり、リフレッシュさせる働きがあります。

そんなアロマオイル(精油)のパワーを最大限に、安全に引き出す知識と方法を一緒に学んでいきましょう。

この記事を解説する講師

下川路さやか
SAYAKA SHIMOKAWAJI

2001年よりアロマセラピスト育成専門校キャラにて講師を務め2,000人以上のセラピストを育成。一方、自身でも2011年アスリートアロマ部門を立ち上げ、澤、川澄選手などが所属する女子サッカーチーム「INAC神戸レオネッサ」をケア。その後バスケット、ラグビー、陸上選手のケアを歴任。

キャラアロマテラピースクール代表講師
英国IFA国際アロマセラピスト 他資格多数

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≪目次》

1.アロマオイル(精油)の安全な使い方 6つの掟
 1-1.精油は絶対に飲まないで!
 1-2.精油は目に入らないように注意
 1-3.精油の原液が肌につかないように
 1-4.肌につけるときは低い濃度で試してから
 1-5.子どもへの精油の使い方は慎重に
 1-6.精油の保管場所と使用期限に注意

2.気を付けて使う精油3選
 2.1 日光に当たる時に気を付けて使う精油<柑橘系>
 2.2 敏感肌の方が注意したほうがよい精油とは?<強刺激系>
 2.3 妊娠中の方が注意したほうがよい精油

3.精油のブレンド方法

4.最後に 

1.アロマオイル(精油)の安全な使い方 6つの掟

精油は 100% 天然!というのが何よりもの特徴ですが、決して天然=何をしても安全ということではありません。
自然の恵みである精油の癒しのパワーはとても大きいので、
料理や薬品のように、正しい使い方や正しい調度(混ぜる量)を守ることが大切になってきます。

とはいえ、怖がる必要はありません。6つの掟はどれも簡単なものです。
正しく安全に取り扱うことで、アロマはあなたのくらしをより豊かにしてくれます

1-1.精油は絶対に飲まないで!

精油は絶対に飲まないで下さい。
香りが良いのでハーブティーの代わりとして使うということもNGです。
誤飲をすると悪心(おしん)や嘔吐(おうと)、さらに重い症状が現れることもあります。

特に、乳幼児には注意が必要です。
アロマオイル(精油)には不快な味や強い刺激がするので、大人の場合は誤飲に気付く場合がほとんどですが、乳幼児は誤って1本分の精油を一気に飲んでしまい入院するという事故が発生しています。

近年販売されている精油には、ドロッパーという中栓がついている製品があります。
そういった安全に配慮された製品を購入することと合わせて、必ず精油は子どもの手の届かない場所に保管しましょう。

もし精油を誤飲してしまった場合、口の中に精油が残っているときは大量の水で口をすすいでください。
子どもなどが飲み込んでしまった場合は、吐かせず、すぐ医師の診察を受けてください。
その時、誤飲した精油を持参するか、精油の名前と飲んだ量をメモして持参するようにしてください。

<Point>
 ・精油はドロッパーつきのものを購入する
 ・精油は子どもの手のとどかない場所に保管する

1-2.精油は目に入らないように注意

目は皮膚よりもデリケートな部位なので注意。
もし目に入った場合は大量の水で洗い流してください。決して目をこすらず、速やかに医師の診察を受けてください。
精油は粘膜にダメージを与える場合がありますので、手やタオルでこすってはいけません。

対策はこどもの誤飲防止と同じ。間違えてこぼしたときに中身が飛び散らないようドロッパーつきの製品を購入したり、こどもの手の届かない場所に保管することで十分に防げます。

とはいえ、過度に恐れる必要はありません。
アロマテラピーには沐浴法(お風呂に無水エタノールで薄めた精油を混ぜて入浴する方法)もあります。入浴による温熱効果とリラクゼーションの相乗効果が期待できる優れたリラックス方法です。
大切なことはただしい用法・用量を正しく守り、もし異常を感じたら無理せず中止することです。

<Point>
 ・もし目にはいったら、こすらず、すぐ大量の水で洗い流す
 ・ただしい用法、用量を守り、もし異常を感じたら無理せず中止する

1-3.精油の原液が肌につかないように

精油は植物の香り成分を高濃度に含有していますので、原液のままでは体や肌に強すぎます。
必ず希釈(基材に薄める)して使ってください。
薄める濃度については、このブログの最後にある「精油のブレンド方法」を見てみましょう。

もし精油の原液が皮膚についた場合は、速やかに大量の水でよく洗いましょう。
手やタオルでこすらないように注意してください。
赤み、刺激、発疹などがみられた場合には、すぐに医師の診察を受けててください。

せっけんを作るときやお湯になじませかき混ぜるときなどは、薄めてから使いましょう。
気になる方は、薄手のビニール手袋などを使うとより安心です。

<Point>
 ・精油は必ず希釈(薄める)して使う
 ・心配な方は、薄手のビニール袋を使うと安心

1-4.肌につけるときは低い濃度で試してから

初めてアロマテラピーを利用する方や、肌の敏感な方は精油の希釈濃度に注意しましょう。
例えば、手作りのトリートメントオイルやボディースプレーなどを使うときには、通常よりも低い濃度で(薄めて)試してから、使用することをおすすめします。
異常が見られたら、大量の水で洗い流し、使用を中止してください。

このときは、薄めるのは水やお湯で大丈夫です。
薄め方を調整しながら、好みの香りを探すのもアロマテラピーの醍醐味のひとつですね。

<Point>
 ・最初は、通常よりも低い濃度(薄めて)試す
 ・薄めて肌に合うかを試しながら、好みの香りの具合を探してみましょう

1-5.子どもへの精油の使い方は慎重に

精油は植物の香り成分を高濃度に含有していますので、大人にとっても原液のままでは体や肌に強すぎます。そのため、乳幼児をはじめ未成年への使用は慎重に行いましょう。

そのため、3才以下の乳幼児には、精油を肌に付けるような使い方はやめておいてください。
また3才以上でも、精油の量は1/10の量から始めましょう。15才程度でも、成人の1/2くらいを目安に使いましょう。

また、安易にペットに精油を使用してはいけません。
動物は人間と身体のつくりが異なりますので、思わぬ症状が出る場合があります。

<Point>
 ・3才以下の乳幼児に、精油を肌につけるような使い方は禁止
 ・ペットへの使用も慎重に

1-6.精油の保管場所と使用期限に注意

精油はとてもデリケートです。熱や光、空気によって傷んでしまいますので、以下のことを必ず守って下さい。

 ・精油のフタを1回あけたら1年以内に使い切ってください。
   ※特に柑橘系(オレンジやグレープフルーツなど)の場合は6ヶ月を目安に使い切ってください。
    できるだけ新鮮な状態のほうが香りも質も良いです。
 ・容器のフタはしっかりと閉めて、暑いところや湿気が多い場所に置くのは避けましょう。
  夏場は冷蔵庫へ入れましょう。
 ・光が入らないように遮光ビンに入れられていますが、光が当たらないところに保存しましょう。

<Point>
 ・容器のフタを開けたら1年以内に使い切りましょう
 ・高温多湿を避け、光の当たらない場所で保管しましょう

2.気を付けて使う精油3選

2.1 日光に当たる時に気を付けて使う精油<柑橘系>

光感作という肌に影響を与える作用があります。
光感作が起こることを光感作作用といい、柑橘系の精油を肌に塗った状態で、紫外線に当たると皮膚トラブルをおこす可能性があることです。

具体的には、トリートメントやローションなどで肌につけたあとは、12時間程は日光にあたらないようにしましょう。

  • ベルガモット
  • レモン
  • グレープフルーツ
  • オレンジ
  • マンダリン
  • ライム など

2.2 敏感肌の方が注意したほうがよい精油とは?<強刺激系>

  • ペパーミント
  • レモングラス
  • ジンジャー
  • シトロネラ
  • バジル
  • ブラックペッパー など

これらは肌に対して刺激が強く、トラブルがおこることがあります。
敏感肌の方は使用を避けたり、濃度を下げて使うようにしましょう。

2.3 妊娠中の方が注意したほうがよい精油

精油の中には体に影響を与えるものが多く、とくに妊娠中の体には使わないほうが良いものがあります。
また、これら以外の精油についても安全を考えて、安定期に入るまでは香りを楽しむ程度にしておきましょう。

  • クラリセージ
  • ジャスミン
  • ゼラニウム
  • ローズマリー
  • ペパーミント
  • フェンネル  など

3.精油のブレンド方法

アロマテラピーを安全に楽しむためにも、皆さんに守っていただきたいことがあります。

精油を使うときは、薄めて使うことが基本ですが、その時の希釈濃度は1%以内(顔には0.5%くらい)にしておいてください。

これは香り的にも安全性を考えても、ちょうど良い濃度なのです。

滴数

  • 「全体が30mlであれば、精油は6滴」まで
  • 「全体が50mlであれば、精油は10滴」まで

と覚えておくとよいでしょう。

ブレンド早見表も参考にしてくださいね!


4.最後に

いかがでしたか?

様々な掟を本日はご紹介しました!
アロマを安全に正しく取扱うことで、あなたのアロマライフがより豊かになりますように…。

今回ご紹介したようにアロマ精油は、様々な活用の仕方があります。
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