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成長痛とは?痛みを和らげる基礎知識とアロマコンディショニング

スポーツを熱心に行っているお子さんが、「膝が痛い」と訴えたことはありませんか?もしかしたら、成長痛(オスグッド)を発症しているかもしれません。

成長痛(オスグッド)とは、成長期の、特にスポーツに打ち込んでいるお子さんに多く発症する疾患です。
この記事では、成長痛の症状と原因についてご紹介します。

以下のようなお悩みがある場合、「成長痛」の可能性があります。

・夕方帰ってきたあと、時々膝や足首の痛みを訴える
・夜や寝ているときに強い痛みを訴えるが、翌朝にはケロっとして、学校では元気に走り回れるので先生からは何も言われない

【記事監修】
アスリートアロマトレーナー講座 講師
小林 知子(こばやし ともこ)

1. 成長痛(オスグッド)とは?

成長痛の特徴

小学校高学年から中学生くらいの成長期にあたる子どもに頻発するスポーツ障害です。
特にサッカーやバスケットボール、バレーボールなど、膝への負担が大きいスポーツ種目で多くみられます。
男女比では男子に多いのが特徴です。

成長期は、骨がまだ成長途中なので柔らかい軟骨の状態といえます。
そのため、成長途中の段階でスポーツによる大きな負荷が加わると、柔らかい骨が損傷してしまう場合があります。
この損傷が痛み症状としてあらわれ、成長痛と呼ばれるようになります。

成長期の子どもによくみられる痛みだと軽視されがちですが、我慢して運動を続けていると成人してからも後遺症をもたらすケースがあります。
痛みや熱感、腫れなどがある場合は、練習を休んで安静にすることが大切です。

ワンポイント

「膝の痛みがあっても練習を休まずに続けている子どもはたくさんいます。
自分の不調を正しく説明できなかったり、ついつい「大丈夫です」と言ってしまったりと、なかなか言い出せないものです。
周囲の大人が変化に気づき、ケアや休息の大切さを含めて、コミュニケーションをとるようにしてあげられるとよいですね。」

2.成長痛の痛みを和らげるケア

成長痛を甘くみないで!医師の判断も仰ごう

強い症状が現れた場合は、2~3ヶ月間の安静が必要になります。
しかし、お子さんがサッカーやバスケットボールなどの部活動に入っていて、レギュラーや大会での優勝を目指しているなど、「そんなに練習を休めない!」と感じるケースもありますよね。
その場合は、医師に相談し、お子さんと後遺症などのリスクについてしっかりと話し合った上で、この時期は思い切って休む対応がベストです。

痛みを軽くするためには、氷を使って膝の皿の下を冷やすアイスマッサージや、太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)のストレッチなどが効果的です。
ただし、やり過ぎは逆効果にもなるので注意しましょう。

ワンポイント

「成長期の骨はまだ弱いため、ハードなストレッチを行うと骨の一部が筋肉や靱帯に引っ張られて剥離骨折(はくりこっせつ)を起こす可能性があります。
また、必要以上に冷やすと筋肉が硬くなって血流が悪くなり、成長を妨げてしまう場合もあるので、様子をみながら行うことが大切です。」

3.成長痛の予防法

成長痛の予防には、日頃から取り組むことが重要

以下の3つの予防法を意識しましょう。

① 練習メニューを見直す

成長痛による強い痛みは、体の成長がスポーツの激しさに間に合っていないときに引き起こされます。子どもの成長に応じ、家庭内での運動量や練習メニューを調整しましょう。

② 栄養をまんべんなくとる

成長期は急激に骨が伸びたり、筋肉が大きくなったりします。
この体の成長を邪魔しないことが重要です。
必要な栄養を体に届けるために、好き嫌いせず、まんべんなく栄養を取ることが大切です。
たんぱく質や鉄分もしっかり摂りましょう。

③ ゆっくりと適度なストレッチをする

運動前と運動後には、ストレッチを行うのが基本です。
呼吸を続けながら、痛いと感じない程度にゆっくりと伸ばしていきます。
反動をつけずに、じっくりと気持ちよい状態をキープしましょう。

ワンポイント

「成長期における子どもの骨はとてもデリケートです。
親や子どものスポーツを指導、監督する立場の大人は、その点を知っておき、無理な運動をさせないよう注意をしておく必要があります。
なかなか痛みが治まらない場合は、速やかに医師に相談できるようサポートしましょう。」

4.家庭でできる、もう一歩踏み込んだ成長痛のケア

成長痛をメンタル面から緩和することもできる

怒っている時、不安な時、落ち込んでいる時に、痛みが強くなった経験はありませんか?
ストレスが存在すると、ノルアドレナリンが分泌され、痛みを感じる神経や受容器を刺激することが知られています。
さらに慢性的なストレス痛みを抑制するセロトニンの神経の働きを阻害する為、痛みに敏感になっていきます。
このように、痛みとストレスには強い関係性があります。

逆に言うと、成長痛をはじめとしたスポーツ障害の痛みは、心身をリラックスさせることで和らげることが可能です。
ご家庭でできるリラックス方法として、アロマテラピーがおすすめです。

アロマテラピーの核となる精油には、香りで情動に影響を与えることができるのはもちろんのこと、自律神経系や内分泌系、免疫系にはたらきかけることで、心身の健康の調整に役立ちます。
精油のもつ薬理作用には、筋肉や内臓、皮膚などにも影響を与えることがわかっており、心身のコンディショニングに大きな役割を果たします。

成長痛のケアにおすすめのアロマ

痛みを和らげるのにおすすめなのは「リラックス・解放」「リフレッシュ・気分転換」の香りです。
アロマの香りを含んだ入浴剤を利用するなど、夕方~夜間の痛みがでる時間帯に香りをかぐ習慣をつくることが有効です。

 リラックス・解放の香りには、次のような植物の精油やアロマオイルがおすすめです。
  ・ラベンダー
  ・ベルガモット
  ・クラリセージ

 リフレッシュ・気分転換には、以下の香りがおすすめです。
  ・オレンジ
  ・ジュニパー
  ・ユーカリ

さらに効果を高めるときには、アロマオイルを用いたマッサージも有効です。
しかし、成長期のお子さんの体へのマッサージは体に悪影響を及ぼす場合もあるため、しっかりとした知識や技術を学んでから行う必要があります。

キャラが提供する「アスリートアロマトレーナー講座」では、成長痛のようなスポーツ障害庭で出来るケアをはじめとして、お子さんのスポーツを支える知識や技術を学ぶことができます。

無料の説明会オンラインでも開催していますので、スポーツをするお子さんの支えになりたい、力になりたい方はぜひ一度お気軽にご参加ください。

5.まとめ

小学校高学年から中学生くらいの成長期にあたる子どもに頻発するスポーツ障害です。
夕方~夜間、寝ているときに傷みやすいのが特徴です。
強い症状が現れた場合は、2~3ヶ月間の安静が必要になることもあります。

痛みを和らげる方法には冷却やマッサージなどがありますが、成長期のこどもの骨や筋肉はデリケートですので、素人が見よう見まねで体を触ることは、体に悪影響を及ぼす危険性があります。
そこで、この記事では体に触れず痛みを和らげる方法として「アロマテラピー」を紹介しました。
心身ともにリラックスすることで、痛みを和らげることができるのです。

いかがでしたでしょうか?
この記事がスポーツに熱心に取り組むお子さんと、お子さんを支えるお母さんの参考になっておりましたら幸いです。

キャラでは、スポーツに取り組むお子さんの力になりたいお母さんに、アスリート向けコンディショニングを体系的に学べる講座を提供しています。
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【記事監修】
アスリートアロマトレーナー講座 講師
小林 知子(こばやし ともこ)